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【選挙に行かないあなたが正解です 思想家コラムその2】
- 小楠健志
- 2021年10月25日
- 読了時間: 4分
日本は半分位の人が選挙には行きません。
僕はその人たちこそが正解だと思っています。
なぜなら日本には、選挙制度そのものが存在しないからです。

これはどういう意味かと言うと、志のある人はそもそも選挙に出ること自体が非常に難しいし、当選する事はさらに難しいですし、仮に議員になったとしても何もできないからです。
いろんな選挙がありますが、多くの選挙区では、1つの議席に対して2人や3人といったほんの少しの人しか立候補していません。
選挙ですと言って、この2人のうちのどちらかを選んでくださいと言われて、ほとんどの人はどちらのこともよく知らないし、どちらも政策の事はほぼ言わないし、どちらも選びたくないし、選べないというのが皆さんの心の声だと思います。
選ぶ人がそもそも2人か3人しかいない、この時点で選挙と呼べるのでしょうか?
そういう意味で日本には選挙制度が存在しません。
どちらも選びたくないのにもかかわらず、選挙に行けと同調圧力を加えられても困る、そしてその結果半分以上の人が選挙にはいかない。
というのが、現在起きている出来事の内情です。
なので選挙に行かない人は無意識にこれを理解していて、結果選挙には行かない。
そして、僕はそれは一つの正解だと思っています。
選挙に行くなと言うことを言いたいわけではなく、有権者は選挙制度そのものに疑問を持った方がいいという提言です。
今の小選挙区制度を始めるときに小泉純一郎元首相は反対したそうです。
何故かと言うと小選挙区制度を始めてしまったら、そこの地元に利益を誘導するか、党本部の言うことを聞く人間しか受からなくなるからです。
現実その通りになっています。
政権奪還、野党共闘と言う声も最近聞きます。
聞こえはいいですが、僕から見ると談合にしか見えません。
経済の世界では談合は犯罪ですが、政治の世界は金銭のやり取りがないだけでそれがまかり通っています。
思想が全く違う人が選挙で勝つために共闘するのも、僕がそれを談合と呼ぶ由縁です。
野党共闘の調整がうまくいかず、立候補を断念した人がいますが何を考えているんですか?
談合がうまくいかず、無視すると選挙に受からなくなるので断念って、有権者はもっとそのことに疑問を持っても良いと思います。
ただこういった方の気持ちももちろん分かります。
四角い土俵を丸い土俵に変えないといけない。
それには四角い土俵で勝たないといけない。
でも変えたいと思う人は、四角い土俵で勝つのが苦手なんです。
非常にジレンマがあります。
すごく気持ちが分かります。
選挙は、民主主義の根幹です。
今の選挙制度を考えた人は、ほんとに利口だなと思います。
もともとお金や地位や地盤等の資産を持った人が選挙に勝てる仕組みになっています。
持たざるものはこれをひっくり返すのは非常に難しい仕組みになっています。
比例名簿で当選とか、裏口入学にしか見えません。
民主主義とは平たく言うと 国民に主権があると言う意味です。
今から選挙です。 立候補者は2人しかいません、その2人から選んでください、これが国民主権と言えるでしょうか。
共産主義でももう少し選択の自由があるかと思います。
ということで日本に選挙制度は無いと言うお話でした。
なので僕がここまで書いたことを大体の人は感じ取っていて、だから選挙に行かないということが起きているのだと思います。
主権である有権者は、選挙制度そのものにもっと興味を持っても良いのではないかなと思います。
もう一つ、今やTwitterでもアンケート機能がついている時代に、わざわざ場所をとって人を借り出して何百億円もお金をかけて選挙をする必要があるのでしょうか。
テクノロジー的には、スマホで選挙はできます。
これを変えないことも、体制側にとっては有利なことなので、明治時代からやっている制度を今でも続けています。
日本に選挙制度はないという話でした。
でも選挙には、行って下さいね。

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